女性の卵巣に存在する卵胞の数は生まれたときは200万個ありますが、次第に数を減らし、 女性は37.5歳を過ぎるころには10万個を切るようになります(図)。そのころから卵巣機能が衰え始めます。そして、まず現れるのは月経周期の短縮です。通常28日周期の女性が、次第に月経周期が短くなり、25日を切るようになってきますと、多くの女性が、のぼせ、ほてりなどの自律神経失調症状を訴えます。その期間には、月経の短縮以外にも、無排卵性月経とよばれる状態になって不正出血がなかなか止らない、ということもしばしば見受けられます。その後、周期が徐々に長くなり、ついに月経が永久に停止した状態を閉経と呼んでいます。通常45才から55才までに閉経し、この時期が更年期の時期に相当します。このころの不正出血は更年期のホルモンのバランスの乱れによることが多いのですが、なかには子宮がん、特に子宮体癌による出血も見られることがありますので、放置せずに女性ホルモンを専門にする産婦人科医師のいる病院を受診し、検査してもらうことが必要です。また、現在のホルモン環境を確認するために、女性ホルモンを測定します。卵胞刺激ホルモン(FSH)が上昇していることが確認されると、閉経時期が近付いてきていることがわかります。但し、この時期の女性ホルモンは乱高下を繰り返していますので、一回採血しただけでは正常値が出てしまい、「大丈夫だね」と見逃されることもあることは注意が必要です。更年期の症状は人によってさまざまで、早い人では40歳を過ぎたころから始まりますし、遅い人は50歳を過ぎても通常の月経を認め、何の症状もない人もいます
図 出生から閉経までの女性の卵胞の数の変化