年齢が45~55歳頃になると、「月経の不順」の状態がみられてきます。また、たとえ月経周期が規則的でも、月経周期が短縮してくることがあります。
(図の引用:「更年期からの輝き(小池浩司著)」)。そうした月経の異常に加えて、「のぼせ、ほてり」などの自律神経失調症状が出現すれば更年期障害の始まりと考えてよいでしょう。おおむね月経周期が短くなり、 25日を切るようになってきますと、さらに不眠、イライラ、抑うつ状態等の精神神経症状も出現してきます。これらの一連の症状がパノラマのように出てくれば、それは更年期障害にもとづくものと考えて良いでしょう。これは女性ホルモンが欠乏したために生じたものですが、症状の発現、程度は個人差が大きく、何も訴えが無い人もいます。また、また、更年期症状が強くない、また、ほとんどない女性でも、閉経により女性ホルモンが低下すると骨や血管、脳などの老化が進みます。しかし、これらの症状は閉経後5~10年経って現れてきます。骨粗鬆症についてみてみますと、閉経後5年くらいたってから、骨密度が一定のレベルまで低下して初めて腰痛や膝などの関節痛や、いつのまにか起こっている脊椎の圧迫骨折、身長が縮んで背が低くなるなどの骨粗鬆症の症状が出てきます。また、動脈硬化も閉経とともに、進み、5~10年たってから、狭心症や心筋梗塞などが、ある日突然発症したり、認知症の発症などが急速に起こっていきます。ですから、閉経後、骨や血管などの老化が起こっているかどうか、骨密度を測定して骨年齢を調べてみたり、動脈硬化の程度を測定して、血管年齢を調べてみることをおすすめします。実際の年齢に比べて、骨や血管の老化が進んでいる様でしたら、女性ホルモンの欠乏が原因と考えられますので、ホルモン療法を是非おすすめします。
参照)更年期の始まりについては、「上手につきあう更年期」として「読売新聞(平成29年6月25日)」に執筆した私の記事が掲載されています)