排尿に関するお悩みはありませんか？
「トイレが近い」「排尿時にしみる」「くしゃみで尿が漏れる」「なんとなく下腹部が不快」――
そんな症状、ありませんか？排尿のお悩みといえば「泌尿器科」が思い浮かぶかもしれません。でも、ちょっと待ってください。
実はこれらはすべて、「女性ならでは」の排尿トラブルのサインであることも多いのです。同じ症状を何度も繰り返す、という場合には相談先に産婦人科を含めていただくのも、また良い選択肢かもしれません。
小池レディスクリニックでは、膀胱炎・尿失禁・GSM（閉経関連尿路性器症候群）など、排尿に関するさまざまなお悩みに対して、女性ヘルスケア専門医ならではの視点で丁寧に診療を行っています。
繰り返す膀胱炎、実は婦人科のトラブルが隠れているかも？
女性は尿道が短く、膀胱炎を繰り返しやすい構造です。とくに性交後や疲れた時などに「排尿時痛・頻尿・残尿感」が現れることがあります。
しかし、なかには以下のような婦人科の異常が背景にある場合も：
- 細菌性膣炎やカンジダ膣炎など、膣内環境の乱れが膀胱にも影響
- 閉経後の膣萎縮・pH上昇により、感染に対する防御力が低下
- 子宮脱・膀胱瘤による排尿障害や尿のうっ滞
膀胱炎を繰り返す場合は、水分摂取や排尿習慣の見直しに加えて、婦人科的なチェックも大切です。
尿失禁：咳やくしゃみで尿がもれる、急に我慢できなくなる…
尿失禁にはいくつかタイプがあり、それぞれ治療法が異なります：
尿失禁の種類（クリックで表示）
| 尿失禁の種類 | 主な症状 | 主な原因例 |
|---|---|---|
| 腹圧性尿失禁 | 咳・くしゃみ・運動時に尿がもれる | 骨盤底筋のゆるみ、出産 |
| 切迫性尿失禁 | 急に強い尿意、トイレに間に合わない | 過活動膀胱、加齢、神経因性 |
| 混合性尿失禁 | 上記両者の症状が混在 | 更年期以降に多い |
「年のせいだから」「恥ずかしいから」と放置せず、お気軽にご相談ください。適切な治療や骨盤底筋トレーニング、薬物療法などで改善が見込めます。
GSM（閉経関連尿路性器症候群）をご存じですか？
GSMは、閉経後の女性ホルモン低下によって生じる外陰部や膣、尿道・膀胱の不快症状の総称です。外陰部の皮膚や膣粘膜の乾燥や萎縮、細菌感染・真菌感染による膣炎などが原因となります。
主な症状
- 排尿時のしみる感じ、頻尿、夜間尿、膀胱炎を繰り返す
- 膣の乾燥感、性交痛、おりものの変化
- 外陰部のかゆみや不快感
GSMは年齢とともに徐々に進行し、QOL（生活の質）を下げる要因になりますが、適切な治療で改善できます。
主な治療法
- ホルモン補充療法（局所/全身）
- デリケートゾーンの保湿ケア
- 必要に応じた骨盤臓器の評価
国際的な更年期医療の学会（国際閉経学会や閉経学会（旧：北米閉経学会））では、これらの治療の中でGSM治療において最も重要なのは、抗菌薬ではなくホルモン補充療法（HRT）であるとされています。
婦人科でできる排尿ケア
当院では、排尿に関する以下のような症状を診療しています：
- 頻尿・残尿感
- 排尿時の痛み・違和感
- 繰り返す膀胱炎
- 尿漏れ（腹圧性・切迫性・混合性）
- 外陰部の乾燥やかゆみ
- 閉経後の違和感・膣の萎縮感
排尿の悩みは日常生活に密接に関わるため、「ちょっと気になる」くらいでも早めの相談が大切です。
どうぞお気軽にご相談ください。
